■漫画風 立体肖像

       立体肖像作成システム概念図「日経産業新聞 2001.5.16」より

   日経産業新聞は5月16日、三洋電機と中京大学輿水教授の研究グループ   が共同で、立体肖像の自動作成システムを開発したと第1面で報じた。   「デジタルカメラで撮影した画像から特徴のある顔の部位を抽出し、自由に   変形することで風刺漫画や戯画のように個性を誇張した立体肖像を作成でき   るという。三洋電機では新システムをキャラクター商品の金型制作や理容店   向けの髪型コンサルティングソフトなどに応用していく。    三洋が持つデジタル画像の立体化技術と、輿水教授が開発した顔の特徴を   自動抽出するソフトウェアを組み合わせた。28台のデジタルカメラで人物   の顔を取り囲むように撮影し、コンピューターで変形加工した後で三次元デ   ータに変換する。    顔の側面画像データの頂点部分を鼻、その下の突起部分を唇というように   約30箇所を特徴点としてとらえる。あらかじめ数十人の顔のデータから特   徴点の平均値を算出しておき、撮影したデータと平均値を比べて差異が大き   い部分を『顔の個性』と判断する。    個性的な部分に任意の誇張率を掛けて変形加工をすると、鼻が高い人の鼻   を一段と高くするといった漫画風の画像データが得られるという。    三洋電機は月内にも新システムを利用し、本社併設のカフェなど数カ所で   撮影を受け付けてミニチュア胸像を作るサービスを試験的に始める。胸像の   高さは5−10センチで、価格は3千−1万5千円。フランチャイズ方式に   よる本格展開も検討するほか、アミューズメント関連企業と連携してゲーム   センターに人形製造器を設置するなど用途開発にも力を入れる。」   



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