夜高行燈台新調

北日本新聞 2009年05月25日朝刊

立派な引き回し誓う 砺波・神島自治会、夜高行燈の台新調

   砺波市神島自治会(吉田太郎会長)は、「となみ夜高まつり」で使う大行燈(あんどん)を支えるケヤキの台を約三十年ぶりに新調し、二十四日に神島ふれあいセンターで初めて披露した。真新しい台を前にして、住民は祭り本番での引き回しを心待ちにしていた。  「となみ夜高まつり」は、出町地区の各町内会が夜高行燈を制作し、市中心部を引き回す市の一大イベント。大行燈の総重量は五トン以上に達するとされ、大行燈同士が激しくぶつかり合う「突き合わせ」は祭りの見物となっている。ことしは十二、十三日に行われる。  昨年まで三十二年間使い続け、老朽化が進んでいた神島の台は、昨年の突き合わせで激しく損傷した。修復が難しいことから新調を決め、地区内の約百五十戸から協力金を募った。昨年の裁許の満保貴之さん(35)は「新調する際は、一般的に数年前からお金を集めるもの。急なお願いにもかかわらず、地区のみなさんが理解してくれた」と感謝する。新しい台は以前より長く太いケヤキで組まれており、丈夫で、車輪も大きいため引き回しやすい。  この日は神島ふれあいセンターに神島神社の河合多久己宮司を招いて神事を行い、安全を祈願した。住民は新しい台に触れ立派な仕上がりを喜んだ。ことし裁許を務める宮嶋秀治さん(33)は「新しい台に恥じないよう立派な行燈を作り元気良く引き回したい」と誓った

夜高台新調
新しい夜高行燈台披露(北日本新聞より)

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